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いちご戦争

いちご戦争 いちごせんそう

小学生からOK
著者
今日 マチ子
出版社
河出書房新社
発刊状況
完結

せんそうは苦しくて、甘い。

実体験としては知らない 私たちにとっての戦争観とは

推薦コメント

男の子にとっての戦闘機や銃は、女の子にとっては甘いものかもしれない。そんな世界を絵だけで想像力豊かに表現した作品。甘いものは可愛くて美味しい。武器は機能的で美しい。ただ無批判に甘いものばかり食べていたら体を壊すように、戦闘機や銃が、世の中を動かすという甘い夢にとらわれ周りが見えなくなっているうちに起こってしまうのが、戦争なのかもしれない。そういうものに惹かれるところが人にはあるのだ。それに気づいた瞬間、誰もがぞっとするのではないか。今日さんのイメージの世界は広く深い。怖くて、かわいくて、甘い。戦争の怖さって実はこういう怖さなんじゃないかと思わせる、唯一無二の戦争マンガだ。

ヤマダ トモコ(マンガ研究者 / 米沢嘉博記念図書館)

  • 発刊状況は2020年10月1日時点のものとなります。

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