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アドルフに告ぐ

アドルフに告ぐ あどるふにつぐ

著者
手塚 治虫
出版社
講談社
発刊状況
完結

ナチスとドイツ人と日本人

ヒトラーの秘密文書をめぐりアドルフたちは時代の奔流へ

推薦コメント

主人公は第2次世界大戦時下に、神戸に住む2人のアドルフという名の少年たちです。ただし、2人はそれぞれゲルマン民族(当時のナチス)とユダヤ人。少年時代は親友であっても、それぞれが戦争の中でそれぞれの立場を貫き、強いられ、一人の女性に恋をしながら葛藤し、ヒトラーの秘密文書という謎を中心に、時代の奔流へ巻き込まれています。戦時下の日本やドイツの現実は、今では想像出来ない厳しさです。ナチスドイツの所業を、丸みを帯びてシンプルな手塚治虫タッチで追うと、その凄みはまた、別の見え方になってきます。アドルフヒトラーも加えた、3人のアドルフを取り巻く大河は、戦後にも別の形を見せ、ユダヤ対反ユダヤの一つの結末を見せますが、それはぜひ、本編を確かめてください。

菊池 健(マスケット合同会社代表)

  • 発刊状況は2020年10月1日時点のものとなります。

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