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7戦争
国境を駆ける医師イコマ

©髙野洋/集英社

国境を駆ける医師イコマ こっきょうをかけるいしいこま

小学生から OK

著者
髙野洋
出版社
集英社
発刊状況
完結
電子書籍化

戦争の“生傷”に向き合う

世界の紛争地を飛び回る日本人医師の葛藤と戦いの物語

推薦コメント

国際医療援助活動に従事する日本人医師を主人公に、世界の様々な紛争現場を描いた作品。味方と敵に分かれて命を奪い合う現場での彼の存在は、医師を志すものだけでなく、職業的プロフェッショナルを志す若者に様々な気付きをもたらす。特に印象的なのが、コミックス1巻分を費やして語られるボスニア・ヘルツェゴビナの対人地雷にまつわるエピソードだ。地雷を踏んだ仲間を助けに入った者をも巻き込んだ半永久的な二次被害を想定する、陰湿な悪意と卑劣さの象徴のような兵器としての性質、かつて兵士として地雷を埋めていた者が地雷除去を生業とすることのジレンマ、地雷で負傷した少年が自らの養父が地雷(の除去)によって収入を得ていることに気づき、不信感を抱いてしまう過程…と、様々な角度から「地雷」について掘り下げている。これだけでもマンガとして他に類を見ないが、その問題に対して、兵士でも現地住人でもない1人の職業人がどう立ち向かうかという視点が特徴的。戦争は遠い過去の、遠い世界の出来事ではなく、現実に起きていることなのだという、生々しい実感を得させてくれる。

山内 康裕(一般社団法人マンガナイト/レインボーバード合同会社 代表)

山内 康裕
Yasuhiro Yamauchi

一般社団法人マンガナイト/レインボーバード合同会社 代表

1979年生。法政大学大学院イノベーションマネジメント研究科修了後、税理士を経てマンガナイトを結成し、2020年に一般社団法人マンガナイトを設立(代表理事)。“マンガ”の可能性に着目し、マンガがリーチできる領域を広げることを目的に「これも学習マンガだ!」事業(日本財団助成)の推進や選書・ワークショップなど非営利事業を展開している。また、マンガ関連の企画会社「レインボーバード合同会社」を設立(代表社員)し、“マンガ”を軸に施設・展示・販促・商品等のコンテンツプロデュース・キュレーション・プランニング業務等を提供している。2018年より、マンガ専門の新刊ブックカフェギャラリー「マンガナイトBOOKS」を東京都文京区に設けている。一般財団法人さいとう・たかを劇画文化財団理事、文化庁メディア芸術連携基盤等整備推進事業有識者タスクチーム員、一般社団法人国際文化都市整備機構(FIACS)監事等を務める。共著に「『ONE PIECE』に学ぶ最強ビジネスチームの作り方」(集英社)、「人生と勉強に効く学べるマンガ100冊」(文藝春秋社)など。

  • デジタル版大好評発売中
  • 発刊状況は 2017 年 10 月 1 日時点のものとなります。
  • 小学生から OK はあくまで委員会の判断による目安となります。

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