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ペリリュー ─楽園のゲルニカ─

ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ ぺりりゅー らくえんのげるにか

著者
武田一義
出版社
白泉社
発刊状況
未完

美しい南の島で、彼らは何を思ったか

太平洋戦争末期、若き日本軍兵士の素朴な心情は

推薦コメント

昔、この国も戦争をしたことがあった。国のために戦死することが「玉砕」として賛美された。戦争を直接経験している世代が少なくなりつつある現在、そのことを次の世代に、きちんと響く形で語り継いでいくことが必要だ。本作は、そんな作者の思いを感じ取ることができる一作。舞台は太平洋戦争末期に戦場となった南太平洋の小さな島・ペリリュー島。ここで従軍するマンガ家志望の若い日本人兵士を主人公に、物語は展開する。戦争の残酷さ、恐ろしさは確実に伝えつつも、かわいらしくデザインされたキャラクターや、ちりばめられたフィクション要素など、受け入れられやすい形に仕上げるための細かな配慮がされており、全体を通じてとても読みやすく、マンガとしてちゃんと「面白い」作品になっている。自身のがん経験を描いた作品でマンガ家としてデビューした経歴を持つ作者の手腕が活かされている部分だろう。青少年が最初に「戦争」について知り、考えるきっかけとしてふさわしいマンガである。

山内 康裕(一般社団法人マンガナイト/レインボーバード合同会社 代表)

  • 発刊状況は2020年10月1日時点のものとなります。
  • 小学生からOKはあくまで委員会の判断による目安となります。

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