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凍りの掌 シベリア抑留記

凍りの掌 シベリア抑留記 こおりのてしべりあよくりゅうき

小学生からOK
著者
おざわ ゆき
出版社
講談社
発刊状況
完結

戦争の語られなかった真実

著者が自分の父親のシベリア抑留体験を聞き取り描く

推薦コメント

著者のおざわさんが、父親のシベリア抑留体験を聞き取り描いた作品。シベリア抑留からやっとの思いで帰国をした人たちはアカ(共産主義者)だと疑われ、保障も得られず、仕事に就くチャンスも少なく、帰国後も苦しめられ続けた例が多いという。その苦悩は計り知れない。この作品は、戦後生まれの著者が、家族の証言からイメージして描いているため、戦無世代の読者にも読みやすいだろう。自分の親やそのまた親たちが、様々な状況の中踏み込んでいった戦争の結果がどうなったかを知ってほしい。戦後70年を迎え、歴史になりかけている第二次世界大戦の、語られてこなかった真実を伝えたいという著者の想いが伝わってくる作品。

ヤマダ トモコ(マンガ研究者 / 米沢嘉博記念図書館)

  • 発刊状況は2020年10月1日時点のものとなります。

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