「自分を超える奇跡」に出会う
人間の「存在のかたち」までも表す、究極のバレエの世界
トゥ(つま先)で立って天空に手をのばす「バレエ」は、天上への憧れを表しているという。でも逆に現代では、けっしてトゥで立たず、逆に「重力」を表現する舞踏という表現も現われた。始まりのころの「物語」バレエから、どんどん抽象的になり、「かたち」と「動き」を伝えるバレエへ。でも、そこにはやはり、にじみだす人間の感情があり、人間の「存在のかたち」がある。『SWAN』は、バレリーナとしての一人の少女の成長を描くとともに、バレエの表現史そのものをも描き出して見せる。あなたは『SWAN』を通じて、バレエ史や世界のバレエ団についての基礎的な知識を得ると同時に、「自分を超える奇跡」に対する人間の永遠の憧れに出会うだろう。
みなさんのご意見、ご感想をTwitterでお待ちしています。
推薦コメント
トゥ(つま先)で立って天空に手をのばす「バレエ」は、天上への憧れを表しているという。でも逆に現代では、けっしてトゥで立たず、逆に「重力」を表現する舞踏という表現も現われた。始まりのころの「物語」バレエから、どんどん抽象的になり、「かたち」と「動き」を伝えるバレエへ。でも、そこにはやはり、にじみだす人間の感情があり、人間の「存在のかたち」がある。『SWAN』は、バレリーナとしての一人の少女の成長を描くとともに、バレエの表現史そのものをも描き出して見せる。あなたは『SWAN』を通じて、バレエ史や世界のバレエ団についての基礎的な知識を得ると同時に、「自分を超える奇跡」に対する人間の永遠の憧れに出会うだろう。
藤本 由香里(明治大学 国際日本学部教授)