7人のシェイクスピア しちにんのしぇいくすぴあ

『ハムレット』『ロミオとジュリエット』『ヴェニスの商人』『リア王』『マクベス』など、数々の名作をのこした世界的文豪であるウィリアム・シェイクスピア。彼が1人ではなく、7人のチーム制で作品を作り上げていたのではないか、という新解釈の物語。シェイクスピアの時代のイギリス社会や文化が描かれており、当時の風俗を身近に学ぶことができる。また、単行本にはシェイクスピアについての解説コラムも掲載され、より深く学ぶきっかけにもなる。作品名を聞いたことはあるが、シェイクスピアを知らないという人にとっても、興味を持つきっかけになるマンガだろう。さらに、本作は専門家チームによるプロダクション形式で、作品を産み出す面白さも描かれている。芸術といえば、一人の天才が作るイメージを持っている人もいるかもしれない。しかし、ビジネスの組織だけではなく、芸術の世界でも、チームを作って作品を作り上げていくことも価値があるのだということを具体的に教えてくれる作品だ。