©白井カイウ・出水ぽすか/集英社
レールがない世の中をどう生きるか
主人公たちの違った行動や言動が、これからの世界を生きていくヒントになる
舞台は親のいない子どもたちが集まる孤児院「グレイス=フィールドハウス」。物語が始まった壁に囲われた一見幸福にも見える「内側だけのつかの間の平和」という環境は、学校や家庭などのある意味で平和な内側の環境にいながらも、その枠組みからインターネットやSNSを介し容易に外に出ることができ、複数の社会に接続できる今の子供の状況と近いとも言える。外に出れば不安な世界が広まり、不確実性が増す、けれども夢や希望もある、そんな世の中が待っている。主人公たちの違った行動や言動が、これからの世界を生きていくヒントになるだろう。憧れ、差別、共存……レールがない世界でどうやって判断をするのかを学べ、「外側に出る」勇気を持てる作品だ。
推薦コメント
舞台は親のいない子どもたちが集まる孤児院「グレイス=フィールドハウス」。物語が始まった壁に囲われた一見幸福にも見える「内側だけのつかの間の平和」という環境は、学校や家庭などのある意味で平和な内側の環境にいながらも、その枠組みからインターネットやSNSを介し容易に外に出ることができ、複数の社会に接続できる今の子供の状況と近いとも言える。外に出れば不安な世界が広まり、不確実性が増す、けれども夢や希望もある、そんな世の中が待っている。主人公たちの違った行動や言動が、これからの世界を生きていくヒントになるだろう。憧れ、差別、共存……レールがない世界でどうやって判断をするのかを学べ、「外側に出る」勇気を持てる作品だ。
山内 康裕(一般社団法人マンガナイト/レインボーバード合同会社 代表)