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新九郎、奔る!

©ゆうきまさみ/小学館

新九郎、奔る! しんくろうはしる

小学生からOK
著者
ゆうきまさみ
出版社
小学館
発刊状況
未完

応仁の乱って何なんだ?

「北条早雲」を主人公に、室町時代の終わりと戦国時代の始まりをひもとく

推薦コメント

京都で「この前の戦争」といえば応仁の乱のこと――というのを聞いたことがあるかもしれない。その「応仁の乱」から始まるこの物語の主人公は、伊勢新九郎盛時。――誰それ? という人でも、北条早雲といえば、「あ、聞いたことがある!」。室町末期に頭角を現した、戦国大名のはしりとされる人物です。以前は一介の武士から戦国大名へ、と言われていたが、最近の研究で、生年や出自もこれまでの理解とは変わってきている。それを踏まえて描かれたのがこの『新九郎、奔る!』。細川勝元や山名宗然といった、これも「名前は聞いたことがあるけど誰だっけ?」がかかわる応仁の乱の詳細が、時折差し挟まれる「説明スクリーン」(笑)と共に「ほうほう、なるほど」と頭に入ってくる。マンガではあまり描かれることがない、室町時代の終わりと戦国時代の始まりをひもとく貴重な作品です。

藤本 由香里(明治大学 国際日本学部教授)

  • 発刊状況は2020年10月1日時点のものとなります。

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