おばあちゃんだって挑戦できる
80歳で「家出」した作家・まり子の冒険の日々
ベテラン作家である主人公・まり子が、とある事情から80歳=“傘寿”にして家を飛び出し、一人暮らしを始めようとするところから始まる冒険譚。入居差別などの課題に直面し悩みつつも、まり子は、ただおろおろはしていない。作家という職業ならではの、持ち前の好奇心とバイタリティーで、目の前の試練を一生懸命乗り越えていくのだ。そのイキイキとした姿が魅力的で、応援したくなる。年齢を重ね、老人になることは、誰の人生にも訪れる出来事のはず。だからこそ、リアルな問題について考えさせられながらも、まり子と一緒にワクワク・ドキドキできる展開に満ちたこの作品がいまの時代に登場したことには、深い意義があるだろう。また、まり子の立ち居振る舞いやファッションの、自然なかわいらしさもポイント。目指したくなる「いまどきのおばあちゃん」像が、ここには描かれている。
推薦コメント
ベテラン作家である主人公・まり子が、とある事情から80歳=“傘寿”にして家を飛び出し、一人暮らしを始めようとするところから始まる冒険譚。入居差別などの課題に直面し悩みつつも、まり子は、ただおろおろはしていない。作家という職業ならではの、持ち前の好奇心とバイタリティーで、目の前の試練を一生懸命乗り越えていくのだ。そのイキイキとした姿が魅力的で、応援したくなる。年齢を重ね、老人になることは、誰の人生にも訪れる出来事のはず。だからこそ、リアルな問題について考えさせられながらも、まり子と一緒にワクワク・ドキドキできる展開に満ちたこの作品がいまの時代に登場したことには、深い意義があるだろう。また、まり子の立ち居振る舞いやファッションの、自然なかわいらしさもポイント。目指したくなる「いまどきのおばあちゃん」像が、ここには描かれている。
ヤマダ トモコ(マンガ研究者 / 米沢嘉博記念図書館)