Ⓒ岩明均・室井大資(秋田書店)2016
生まれや時代に翻弄された少年少女の生き様を描く
武田信勝の影武者として暗躍する少女の姿を描いた戦国活劇
孤児となった少女・レイリが、武田軍の家臣の岡部丹波守に育てられ、武田信玄の孫である武田信勝の影武者として暗躍する姿を描いた戦国活劇。史実の間を膨らませ、「もしかしたら、こういったことがあったのかもしれない」という面白さをはもちろんのこと、宿命を背負った思春期の二人の心理描写は秀逸だ。辛い過去を背負った人間がどのように変化していくのか。生まれや時代に翻弄され、死にたがりだったレイリと、もう一人の主人公・信勝が「生きるとは」「死ぬとは」ということを日々考えながら、精一杯生きた少年少女の生き様を描いている。それを読み、自分ごととして感じ取ることに学びがあるだろう。
推薦コメント
孤児となった少女・レイリが、武田軍の家臣の岡部丹波守に育てられ、武田信玄の孫である武田信勝の影武者として暗躍する姿を描いた戦国活劇。史実の間を膨らませ、「もしかしたら、こういったことがあったのかもしれない」という面白さをはもちろんのこと、宿命を背負った思春期の二人の心理描写は秀逸だ。辛い過去を背負った人間がどのように変化していくのか。生まれや時代に翻弄され、死にたがりだったレイリと、もう一人の主人公・信勝が「生きるとは」「死ぬとは」ということを日々考えながら、精一杯生きた少年少女の生き様を描いている。それを読み、自分ごととして感じ取ることに学びがあるだろう。
山内 康裕(一般社団法人マンガナイト/レインボーバード合同会社 代表)