古今東西の一筋縄ではいかない女性たち
フランスを代表する女性作家が15人の誇り高き女性たちの生き様を紹介する偉人伝アンソロジー
本書は古今東西の15人の女性を取り上げ、その人生をそれぞれ数ページに凝縮し、ポップな語り口で紹介した伝記のアンソロジー。中には武則天(則天武后)やトーベ・ヤンソン、ジョセフィン・ベイカーなど、よく知られた女性もいるが、その大半は日本では一般には知られていないのではないかと思う。ところがそれらの女性たちの人生がどれも実に魅力的なのだ。中には人生の大半をヒゲを生やして過ごした女性クレモンティーヌ・ドゥレや世界で初めて性別適合手術を受けたトランス女性のクリスティーン・ジョーゲンセンも取り上げられていて、作者のセンスのよさと女性の自由を肯定したいという強い意志が感じられる。時代や社会、男性を相手に戦う彼女たちは生き生きとしていて、とにかくかっこいい。作者のペネロープ・バジューはブログ発のエッセイ作品で注目を浴びたが、今やフランスを代表する女性作家のひとりとなった。
推薦コメント
本書は古今東西の15人の女性を取り上げ、その人生をそれぞれ数ページに凝縮し、ポップな語り口で紹介した伝記のアンソロジー。中には武則天(則天武后)やトーベ・ヤンソン、ジョセフィン・ベイカーなど、よく知られた女性もいるが、その大半は日本では一般には知られていないのではないかと思う。ところがそれらの女性たちの人生がどれも実に魅力的なのだ。中には人生の大半をヒゲを生やして過ごした女性クレモンティーヌ・ドゥレや世界で初めて性別適合手術を受けたトランス女性のクリスティーン・ジョーゲンセンも取り上げられていて、作者のセンスのよさと女性の自由を肯定したいという強い意志が感じられる。時代や社会、男性を相手に戦う彼女たちは生き生きとしていて、とにかくかっこいい。作者のペネロープ・バジューはブログ発のエッセイ作品で注目を浴びたが、今やフランスを代表する女性作家のひとりとなった。
原 正人(翻訳家)