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とりかえ・ばや

とりかえ・ばや とりかえ・ばや

小学生からOK
著者
さいとう ちほ
出版社
小学館
発刊状況
完結

華麗でアナーキーな平安絵巻! 

男は女に、女は男に。「性別入れ替えもの」の原型です

推薦コメント

関白左大臣の異なる妻に相次いで生まれた二人の子は、女君は元気で男っぽく、男君は引っ込み思案で女の子っぽい。しかし二人の顔はそっくり。二人が成人を迎えるにあたり、「ええい、二人を取り替えてしまえ!」。かくして女の子は公達として、男の子は姫君として成人することに!百年近く前に書かれた、「性別入れ替えもの」の原型ともいえる作品で、古典の授業で習った人もいるんじゃないかな。実際に読むと、単なる性別入れ替えにとどまらない、かなりぶっとんだ展開にびっくり。でも実は、さいとうちほさんのこの作品が、他のマンガ化作品よりいちばん原作に忠実なんです。きちんと時代考証された絢爛豪華な絵が、あなたを平安絵巻そのものの世界に、そして物語の奥深くに誘(いざな)ってくれます。と同時に、平安時代の物語のアナーキーさにびっくりすることでしょう。

藤本 由香里(明治大学 国際日本学部教授)

  • 発刊状況は2020年10月1日時点のものとなります。

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