芥川龍之介ってどんな人?
創作には真摯。でも美女と甘い物が大好き。“人間”芥川を立体的に描く
「神経質で天才肌」といった、芥川龍之介の一般的なイメージだけでなく、もう一歩踏み込んだ芥川像を描いた秀作。作中での芥川は、美しい女性が好きで、甘いものが好き。一家の長としての責任を果たすため稼ぐ必要があり、たくさんの仕事をこなすが、優柔不断で情けないところもある。でも文章で美しい世界を書き記すことにはやはり真摯。松田版芥川は、とても人間らしい。かつて、実際生活していた人間なのだということがとても腑に落ちる立体的な人物描写は見事としか言いようがない。著者の松田さんの芥川龍之介への愛があふれる作品。本作を読んでから、芥川龍之介の作品を読むと、より一層味わい深いものとなるだろう。
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推薦コメント
「神経質で天才肌」といった、芥川龍之介の一般的なイメージだけでなく、もう一歩踏み込んだ芥川像を描いた秀作。作中での芥川は、美しい女性が好きで、甘いものが好き。一家の長としての責任を果たすため稼ぐ必要があり、たくさんの仕事をこなすが、優柔不断で情けないところもある。でも文章で美しい世界を書き記すことにはやはり真摯。松田版芥川は、とても人間らしい。かつて、実際生活していた人間なのだということがとても腑に落ちる立体的な人物描写は見事としか言いようがない。著者の松田さんの芥川龍之介への愛があふれる作品。本作を読んでから、芥川龍之介の作品を読むと、より一層味わい深いものとなるだろう。
ヤマダ トモコ(マンガ研究者 / 米沢嘉博記念図書館)