夏目漱石の意外な一面
「小説なんて頭の屁」と漱石。生き生きとした時代の描写にも注目
まず、明治の時代の空気を感じることができる谷口ジローさんの絵が素晴らしい。谷口さんといえば『孤独のグルメ』のおいしそうな食事の描写や『神々の山嶺』の過酷な山の描写などでもわかるように、空気を伝えるのが非常にうまい。同様に、この『坊ちゃんの時代』も絵の持つ力がとても大きいと思う。 物語に関して言えば、明治に生きた夏目漱石や石川啄木などの作家たちの苦悩する姿が非常にリアルにしっかりと描かれている。作家が時代をどういう風にとらえて表現しているのかが伝わってくる。明治という時代と作家のことがよくわかる素晴らしい作品だ。
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推薦コメント
まず、明治の時代の空気を感じることができる谷口ジローさんの絵が素晴らしい。谷口さんといえば『孤独のグルメ』のおいしそうな食事の描写や『神々の山嶺』の過酷な山の描写などでもわかるように、空気を伝えるのが非常にうまい。同様に、この『坊ちゃんの時代』も絵の持つ力がとても大きいと思う。 物語に関して言えば、明治に生きた夏目漱石や石川啄木などの作家たちの苦悩する姿が非常にリアルにしっかりと描かれている。作家が時代をどういう風にとらえて表現しているのかが伝わってくる。明治という時代と作家のことがよくわかる素晴らしい作品だ。
佐渡島 庸平(株式会社コルク 代表取締役)