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11多様性

Ⓒ 田亀源五郎 / 双葉社
弟の夫 おとうとのおっと
小学生から OK
- 著者
- 田亀 源五郎
- 出版社
- 双葉社
- 発刊状況
- 完結
“違和感”との関わり方を考える
双子の弟の結婚相手はカナダ人男性。あなたならどうする?
- ※発刊状況は 2020 年 10 月 1 日時点のものとなります。
- ※小学生から OK はあくまで委員会の判断による目安となります。
推薦コメント
LGBT という言葉を聞いたことがありますか。レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーという言葉を略したものです。個人の性的指向で、世の中における少数者の方々を指す言葉です。このマンガは、双子の弟の「夫」、つまり、ゲイの男性が、双子の兄を訪ねるところからはじまります。性的少数者について考えることは少ないかもしれませんが、簡単な思考実験をしてみてください。あなたは、いつも一緒にいる同性の友達に「好きです」って言われたあと、一緒にお風呂に入ることになります。例えばこんな場面であなたはどうしますか。そこはかとない「違和感」のようなものを感じたり、「とまどい」を感じることはないでしょうか。この『弟の夫』というマンガは、じつに正直に「性的少数者」に「そうでない人」が感じる「とまどい」や「違和感」を描いています。物語を読むことで、自分の中にある「とまどい」をあぶりだしてくれます。きっと私たちのほとんどは、「差別のない社会」を望んでいるし、最初から「差別をしたい」と思っている人もいないでしょう。しかし社会には厳然と「差別」があります。どんなときに「違和感」がうまれ、それとどうやって関わるのかを考えるきっかけになるマンガです。ぜひ「自分ごと」として読んでいただけたらと思います。
菊池 健(マスケット合同会社代表)
菊池 健
Takeshi Kikuchi
マスケット合同会社代表
1973 年東京生まれ。専門商社、IT コンサル、板前、IT ベンチャー、トキワ荘プロジェクト等を経て現職。 NPO 法人 NEWVERY トキワ荘プロジェクトアドバイザー NPO 法人日本独立作家同盟 NovelJam アドバイザー