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4社会

ハコヅメ~交番女子の逆襲~ はこづめ
小学生から OK
- 著者
- 泰三子
- 出版社
- 講談社
- 発刊状況
- 未完
女性警察官のリアルな目線をコミカルに描く
スリや痴漢、痴話げんかの仲裁に汗をかく、等身大の警察官の日常
- ※発刊状況は 2020 年 10 月 1 日時点のものとなります。
- ※小学生から OK はあくまで委員会の判断による目安となります。
推薦コメント
むさくるしい男社会に生きる若い女性警官の奮戦記。テレビや映画の警察モノのような、大事件や巨悪を追うアクション、サスペンス、推理モノではなく、スリや痴漢、痴話げんかの仲裁に汗をかく等身大の警察官の日常がていねいに描かれる。登場人物たちも、ヘタレでめんどくさがり、恋もしたいし遊びもしたい、徹夜続きや危険な職務のブラックさにブツブツ文句もたれる。けれど鬼の形相が染み付いた上司や先輩たちはみな心根がやさしく、気配りも一級品だ。見えない所で命をかける、世間から評価されない、そんな仕事に一所懸命に打ち込むことの美しさがそこにある。きめ細かなセリフと表情の応酬が紡ぎ出す上品なギャグマンガでもある。一コマに込められた味わいが深く、読み進めるのに時間がかかる。「こち亀」のような破天荒なキャラがいなくても警察はネタの宝庫。警察に10年勤めてマンガ家に転身した作者ならではの、現場への愛情とリアリティの結晶。
中村 伊知哉(iU学長)
中村 伊知哉
Ichiya Nakamura
iU学長
1961年生まれ。京都大学経済学部卒。慶應義塾大学で博士号取得(政策・メディア)。1984年、ロックバンド「少年ナイフ」のディレクターを経て郵政省入省。1998年 MITメディアラボ客員教授。2002年 スタンフォード日本センター研究所長。2006年 慶應義塾大学教授。2020年4月よりiU(情報経営イノベーション専門職大学)学長。内閣府知的財産戦略本部、文化審議会著作権分科会小委などの委員を務める。CiP協議会理事長、吉本興業ホールディングス社外取締役、理化学研究所AIPセンターコーディネーター、東京大学客員研究員、慶應義塾大学特別招聘教授などを兼務。著書に『超ヒマ社会をつくる』(ヨシモトブックス)、『コンテンツと国家戦略〜ソフトパワーと日本再興〜』(角川EPUB選書)、など多数。