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アスペルカノジョ

アスペルカノジョ あすぺるかのじょ

小学生からOK
著者
萩本創八/森田蓮次
出版社
講談社
発刊状況
未完

ASDへの愛情深い“取扱説明書”

「分からない」と拒絶や無視をするのではなく、分かろうとする姿勢を大切に

推薦コメント

東京で一人暮らしをしている売れない同人作家、横井のところに、鳥取から突然やって来たファンだという18歳の女性、斉藤恵。帰る気配のない彼女と、風呂なし、エアコンなし、共同トイレの狭いアパートの一室で同居することになる……。斉藤さんは、発達障害の一つASD(自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群)で生きづらさを抱えている。アスペルガー症候群は、社会性・コミュニケーション・共感性・想像力などの障害で、こだわりが強く、感覚の過敏などが特徴で、自閉スペクトラム症のうち、知能や言語の遅れがないものをいう。この作品は、一言でいえばASDの人の“取扱説明書”だ。だが、斉藤さんの抱える問題に真摯に向き合い、共感し、対応の仕方を模索する横井の愛情深い姿にヒューマニティーがあり、好感が持てる。「自分が他の人と違うから苦しいんだと思います」という斉藤さんの言動に対し、当初は驚きと違和感を感じつつも、愛情を持って受け入れていく横井。分からないと拒絶や無視をするのではなく、分かろうとする姿勢が大事なんだと気づかせてくれる。

細田 尚子(株式会社 MANTAN 元総編集長)

  • 発刊状況は2020年10月1日時点のものとなります。
  • 小学生からOKはあくまで委員会の判断による目安となります。

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