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どんぐりの家

どんぐりの家 どんぐりのいえ

小学生からOK
著者
山本 おさむ
出版社
小学館
発刊状況
完結

「生きるとは何か」問いかける衝撃作

重複障害の子どもとその親、ろう学校の教師たちの物語

推薦コメント

マンガがここまで表現できるのかと圧倒され、衝撃を受け、そして、人間の根元の部分を考えさせられる作品。耳が聞こえないことに加えて、知的や精神などの障害も重なった重複障害の子どもとその親、ろう学校の教師たちの物語。重度の障害とともに生きる過酷さ、社会の冷たい偏見と差別、不十分な国の制度、それらの厳しい現実に苦悩する家族の姿。重たく暗い現実がそのまま表現され、描かれる。社会から見捨てられ、切り離され、ないものとして扱われてきたような現実を、人々にしっかりと伝えなければと叫んでいるかのように。そして、その現実の暗闇のなかにも、家族や教師たちの努力、そして何よりも本人の生きたい、つながりたいという強烈なエネルギーによって、小さくても美しく輝く光が見える。たとえできないことが多くても、できるようになることの尊さ、素晴らしさ。忘れかけていた大切なことを気づかされる。生きるとは何か。人間とは何か。そして、私たちが生きるこの社会はどうあるべきなのか。立ち止まって、考えさせられる作品だ。

本山 勝寛( 作家 / 日本財団 子どもの貧困対策チーム チームリーダー)

  • 発刊状況は2020年10月1日時点のものとなります。

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