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ベルサイユのばら

© 池田理代子プロダクション

ベルサイユのばら べるさいゆのばら

小学生からOK
著者
池田 理代子
出版社
集英社
発刊状況
完結

歴史をこんなに楽しく読める“奇跡”

フランス革命の重要人物がいきいきとした姿で描かれる

推薦コメント

フランス最後の王妃マリー・アントワネットと近衛連隊長を務める男装の麗人。登場人物の強烈な個性と悲劇的な愛のストーリーのおもしろさが、200年以上前のヨーロッパ宮中を舞台にしていることを忘れさせてくれる。しかし、その骨格は史実をもとにしたれっきとした歴史マンガだ。荘厳なベルサイユ宮殿と王妃らのまとう豪華絢爛な衣装、そして、身分や立場の違いをこえた許されない悲劇の恋愛が読者を魅了する。一方で、それこそが王政の首を絞め、滅亡させる原因ともなり、世界史上最も重要な事件の一つフランス革命へとつながっていく。作中には、アントワネットの母でオーストリアの女帝マリア・テレジア、王族でありながら自由主義を唱え市民派についたオルレアン公、フランス革命の指導者ロベス・ピエールと、多くの歴史上の重要人物がいきいきとした姿で現れる。フランス革命がこれだけ楽しく読めてしまうのは、ある意味奇跡に近い。間違いなく少女マンガ史上最高の名作であり、最高の学習マンガだ。著者の池田理代子さんは、「ベルばら」以外の歴史マンガも多数描いているので、あわせてお薦めしたい。

本山 勝寛( 作家 / 日本財団 子どもの貧困対策チーム チームリーダー)

  • 発刊状況は2020年10月1日時点のものとなります。

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