©有間しのぶ/小学館
かつての戦争も現在とつながっている
激動の時代を経験してきた女性たちの物語
戦争から何十年も経った地点から物語が始まり、戦争の実感が薄れている人にとっても、戦争は現代と無関係ではないということを伝えてくれる作品。激動の時代を経て歳を重ねた女性たちが、現代の社会の構図の中で、たくましく生きている。過去のつながりの中で、自分が今を生きていることを楽しもうとする人生復活の物語である。戦争は兵士だけではなく、その時代を生きる全ての人の人生に何かしらの影響を落としている。その事実を明るく楽しく読ませる力があり、気がついたらしみじみとその登場人物たちの生きた時代を自分のことと重ねて振り返ることができる作品だ。当時、戦争に負けて敗戦国になった現実を受け入れられない人たちはたくさんいただろう。情報をどう受け止めるのかということは、いつの時代でも大事なこと。感情に振り回されると、間違った情報を受け止めてしまうということも改めて考えさせられた。
推薦コメント
戦争から何十年も経った地点から物語が始まり、戦争の実感が薄れている人にとっても、戦争は現代と無関係ではないということを伝えてくれる作品。激動の時代を経て歳を重ねた女性たちが、現代の社会の構図の中で、たくましく生きている。過去のつながりの中で、自分が今を生きていることを楽しもうとする人生復活の物語である。戦争は兵士だけではなく、その時代を生きる全ての人の人生に何かしらの影響を落としている。その事実を明るく楽しく読ませる力があり、気がついたらしみじみとその登場人物たちの生きた時代を自分のことと重ねて振り返ることができる作品だ。当時、戦争に負けて敗戦国になった現実を受け入れられない人たちはたくさんいただろう。情報をどう受け止めるのかということは、いつの時代でも大事なこと。感情に振り回されると、間違った情報を受け止めてしまうということも改めて考えさせられた。
里中 満智子(マンガ家 / マンガジャパン代表)