©牧野あおい/集英社
「性的な目線」にNO!
この問題に、無関心な人はいても、無関係な人はいない
新宿駅地下道の巨大広告、そして動画を見た時には心がふるえた。女の子が、「私が我慢すればいいだけだからっ……」というポスターを勢いよくはがすと、「スカートは、あんたらみたいな男のためにはいてんじゃねえよ!」という主人公のセリフ。」キャッチコピーは<いま、「さよなら」をしよう。女の子を、苦しめるものから>。そしてホームページでは『りぼん』の編集長の言葉。「このまんがに、無関心な女子はいても、無関係な女子はいない」。さらにこう付け加えたい。「この問題に、無関心な人はいても、無関係な人はいない」。もうこれは、全人類が読むべき! ただの告発・啓蒙マンガではない。予想を次々と裏切るミステリー的要素をもつ第一級のエンタテインメントであるとともに、その中で読み手も、自分の中の偏見に向き合わざるを得ない。男性が女性に性的視点を向けて値踏みをする、という問題に正面から挑んだ、必読の傑作。
推薦コメント
新宿駅地下道の巨大広告、そして動画を見た時には心がふるえた。女の子が、「私が我慢すればいいだけだからっ……」というポスターを勢いよくはがすと、「スカートは、あんたらみたいな男のためにはいてんじゃねえよ!」という主人公のセリフ。」キャッチコピーは<いま、「さよなら」をしよう。女の子を、苦しめるものから>。そしてホームページでは『りぼん』の編集長の言葉。「このまんがに、無関心な女子はいても、無関係な女子はいない」。さらにこう付け加えたい。「この問題に、無関心な人はいても、無関係な人はいない」。もうこれは、全人類が読むべき! ただの告発・啓蒙マンガではない。予想を次々と裏切るミステリー的要素をもつ第一級のエンタテインメントであるとともに、その中で読み手も、自分の中の偏見に向き合わざるを得ない。男性が女性に性的視点を向けて値踏みをする、という問題に正面から挑んだ、必読の傑作。
藤本 由香里(明治大学 国際日本学部教授)