チェーザレとは何者だったのか?
綿密な歴史分析に裏付けられた世界史大ロマン
15世紀イタリアの、実存した軍人・政治家、チェーザレ・ボルジアを描く本作。西洋では残酷で冷徹な権力者というイメージのチェーザレだが、ここに描かれるのは、高い理想を最短距離で実現するためには、切り捨てるべきものがあるということを理解しているチェーザレ。人種や国は問わず、才能のある者は登用し、世の中をよくするために何をすればいいかを考える実践者としてのチェーザレ。惣領冬実さんの深い洞察力と綿密な歴史分析、華やかな絵柄によって、英雄として真に新しいチェーザレ像が読者の前に現れる。絵が美しいので気にならないのだが、基本的に男性ばかりが登場し、政治抗争を繰り広げるかなり硬派な内容で、そこも魅力的。
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推薦コメント
15世紀イタリアの、実存した軍人・政治家、チェーザレ・ボルジアを描く本作。西洋では残酷で冷徹な権力者というイメージのチェーザレだが、ここに描かれるのは、高い理想を最短距離で実現するためには、切り捨てるべきものがあるということを理解しているチェーザレ。人種や国は問わず、才能のある者は登用し、世の中をよくするために何をすればいいかを考える実践者としてのチェーザレ。惣領冬実さんの深い洞察力と綿密な歴史分析、華やかな絵柄によって、英雄として真に新しいチェーザレ像が読者の前に現れる。絵が美しいので気にならないのだが、基本的に男性ばかりが登場し、政治抗争を繰り広げるかなり硬派な内容で、そこも魅力的。
ヤマダ トモコ(マンガ研究者 / 米沢嘉博記念図書館)