世界は音楽で満ちている
世界は音楽で満ちている ~音のない「マンガ」は、〝音″をどう描くのか?
「絶対音感」という言葉を知っているだろうか。救急車のサイレンも、木々を風が鳴らす音も、すべてドレミファの音階として聞こえ、それを音符に書きとることもできる能力のことだ。この作品は、その「絶対音感」を持つ女の子を主人公に、世界にあふれ出る「音楽」を描き出したものだ。女の子はピアノを弾く。でも、野球もする。え? 指は心配じゃないの? 才能ってそんなに大事なものなのか?「こう生きたい」っていうことの方が大事じゃないのか。この作品は、「絵で音を描く」表現がすごい。マンガに「音」はないはずなのに、世界に「音」があふれ出す、その感覚を味わってみてほしい。
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推薦コメント
「絶対音感」という言葉を知っているだろうか。救急車のサイレンも、木々を風が鳴らす音も、すべてドレミファの音階として聞こえ、それを音符に書きとることもできる能力のことだ。この作品は、その「絶対音感」を持つ女の子を主人公に、世界にあふれ出る「音楽」を描き出したものだ。女の子はピアノを弾く。でも、野球もする。え? 指は心配じゃないの? 才能ってそんなに大事なものなのか?「こう生きたい」っていうことの方が大事じゃないのか。この作品は、「絵で音を描く」表現がすごい。マンガに「音」はないはずなのに、世界に「音」があふれ出す、その感覚を味わってみてほしい。
藤本 由香里(明治大学 国際日本学部教授)