世界はこんな風にも見える
アスペルガー症候群の著者による笑いあり涙ありの自叙伝
「アスペルガー症候群」って聞いたことがあるだろうか? このマンガの作者はその「アスペルガー症候群」で、子供の頃、学習障害を抱えていた。たとえば、幼稚園でも先生の指示に従うことができない。なぜなら、がやがやしている幼稚園の中で、「先生の声だけ」を聞き分けることができないからだ。だけど、一人でヘッドフォンをしてパソコンが相手なら、自分のペースでゆっくり勉強できる。それに、一つのことに「ロックオン」すると、なかなかその行動を変えられない。一人の子にずっとついて歩いて嫌がられたりする。読んでいると、「あ、そうだったのか!」の連続だ。「あの子って、そうだったのか」。その子にとって、どんなふうに世界が見えているのかがわかると、急に理解できたりする。「あ、そうなの、私と同じ!」と思う子もいるだろう。そしたら、それを周りの人に説明してみよう。「世界の見え方」も「できること・できないこと」も、人によってみんな違う。それがすごくよくわかる作品だ。それになにより、読んでて面白いよ!
みなさんのご意見、ご感想をTwitterでお待ちしています。
推薦コメント
「アスペルガー症候群」って聞いたことがあるだろうか? このマンガの作者はその「アスペルガー症候群」で、子供の頃、学習障害を抱えていた。たとえば、幼稚園でも先生の指示に従うことができない。なぜなら、がやがやしている幼稚園の中で、「先生の声だけ」を聞き分けることができないからだ。だけど、一人でヘッドフォンをしてパソコンが相手なら、自分のペースでゆっくり勉強できる。それに、一つのことに「ロックオン」すると、なかなかその行動を変えられない。一人の子にずっとついて歩いて嫌がられたりする。読んでいると、「あ、そうだったのか!」の連続だ。「あの子って、そうだったのか」。その子にとって、どんなふうに世界が見えているのかがわかると、急に理解できたりする。「あ、そうなの、私と同じ!」と思う子もいるだろう。そしたら、それを周りの人に説明してみよう。「世界の見え方」も「できること・できないこと」も、人によってみんな違う。それがすごくよくわかる作品だ。それになにより、読んでて面白いよ!
藤本 由香里(明治大学 国際日本学部教授)