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機械仕掛けの愛

©業田良家/小学館

機械仕掛けの愛 きかいじかけのあい

小学生からOK
著者
業田 良家
出版社
小学館
発刊状況
完結

機械と生きる未来のために

人の暮らしに溶け込むロボットたちの“心”をめぐる物語集

推薦コメント

記憶を頼りにかつての母を探す少女ペットロボ。人間が劣等感を抱かないようにするための劣等ロボ。巨額の遺産を受取りながら、仕事に戻ろうとする介護ロボ。インテリであるがゆえに、貧者を助ける犯罪に走る刑事ロボ。命令を買い書き換えられ、政府首脳も反政府軍も殺してしまい自爆する兵士ロボ。主人の自殺を防ぐため、他のロボットと心中する女性ロボ。学校の経営が変わり、用務員に機能を変えた教師ロボ。一話ごとに個性的なロボットが登場する。身近な住宅地や遠い異国、未来都市や銃弾飛び交う戦場、舞台もさまざまだ。メモリやコマンド次第で人生ならぬロボット生は書き換えられ、修理されたり売られたりしていく。しかしいずれもロボットたちは懸命に生き、感情を備えているかに見える。取り巻く人々も、善人や悪人、為政者や反逆者、それぞれロボットを利用し、共生する。ロボットとの関わりを通じて人間社会を考えるヒューマンドラマ。

中村 伊知哉(iU学長)

  • 発刊状況は2020年10月1日時点のものとなります。

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