MENU
谷崎万華鏡　谷崎潤一郎マンガアンソロジー

谷崎万華鏡　谷崎潤一郎マンガアンソロジー たにざきまんげきょう　たにざきじゅんいちろうまんがあんそろじー

著者
榎本俊二／今日マチ子／久世番子／近藤聡乃／しりあがり寿／高野文子／中村明日美子／西村ツチカ／古屋兎丸／山口晃／山田参助
出版社
中央公論新社
発刊状況
完結

タニザキ、めっちゃヤバい！

11人の個性派作家が谷崎潤一郎の独特な世界をマンガ化

推薦コメント

いわゆる「文豪」の中でも、ひときわキャラが濃く、独特の個性を持つ谷崎潤一郎。このアンソロジーは、そんな彼の小説を、これまた個性が光るマンガ家11人が自由にコミカライズしたものだ。1冊を通読したときに感じるのは、谷崎という男がいかに偏執的で、そして、いかに魅力的な人物だったかということ。純文学というと堅苦しい、とっつきにくい印象がつきまといがちだが、ここに収録されている作品を読めば、谷崎のユニークな人物像が浮かび上がってくる。そんなところがマンガ家や、マンガが好きな人の心の琴線に触れるのかもしれない。老舗出版社の企画ということで、それぞれの原作小説についてもきちんと紹介されているところもポイント。マンガを通じて作者の人間的魅力を知り、作者の人間的魅力から作品に触れる。そんな「文学」との出会いがあっても良いのではないだろうか。

山内 康裕（一般社団法人マンガナイト／レインボーバード合同会社　代表）

  • ※発刊状況は2020年10月1日時点のものとなります。

同じ「1 文学」カテゴリ