Ⓒ 小花美穂 / 集英社コミック文庫
大人になるってどういうこと?
小6で女優もこなす小学生が家庭やいじめの問題と向き合う
掲載誌『りぼん』の読者の多くが憧れただろう「芸能人の女の子」が主人公の作品と聞くと「子どもっぽい」物語を想像する人もいるかもしれない。でも実際に読んでみると、少女だけでなく、大人でも男性でも共感ができる、懐が深く、深みのある作品だと分かる。少女たちを一瞬で魅了する物語でありながら、一方で、親子関係の問題、いじめの問題など思春期にぶつかるさまざまな問題を通じて、大人になっていくとはどういうことなのかを示してくれる。子どもだって、夢ばかりの世界に生きているわけじゃない。現実を知り、受け入れなければならない時が必ず来る。その現実を、子どもが知りたいと思う方法で描いているところが実に見事。作者が読者と真剣に向き合っていることが伝わってくる良作だ。
推薦コメント
掲載誌『りぼん』の読者の多くが憧れただろう「芸能人の女の子」が主人公の作品と聞くと「子どもっぽい」物語を想像する人もいるかもしれない。でも実際に読んでみると、少女だけでなく、大人でも男性でも共感ができる、懐が深く、深みのある作品だと分かる。少女たちを一瞬で魅了する物語でありながら、一方で、親子関係の問題、いじめの問題など思春期にぶつかるさまざまな問題を通じて、大人になっていくとはどういうことなのかを示してくれる。子どもだって、夢ばかりの世界に生きているわけじゃない。現実を知り、受け入れなければならない時が必ず来る。その現実を、子どもが知りたいと思う方法で描いているところが実に見事。作者が読者と真剣に向き合っていることが伝わってくる良作だ。
佐渡島 庸平(株式会社コルク 代表取締役)