「男どうしで愛し合う」ということ
同性愛者がもっと生きやすい未来のために
「同性婚」という言葉がこのところ話題になっている。文字通り、男と男、女と女、同性どうしの結婚だ。今年6月にはアメリカの最高裁が「同性婚を認めない州法は合衆国憲法違反」という判決を出して話題になった。これはそれよりも前、男性どうしで愛し合った、ケビンとメルのカップルの物語。とくに注目してほしいのは、ケビンがメルとともに里帰りして両親に自分がゲイであることをカムアウトする第二部だ。両親とその周りの人々の反応を通じて、同性愛者がこれまで社会の中でどういう立場におかれてきたかが理解できるだろう。しかし世の中はしだいに変わりつつある。海外では、首相のパートナーが同性だったり、大使が同性パートナーを伴ってパーティーに表れたり…というのも珍しいことではない。同性愛はからかいの対象ではない、ということを実感するために、同性愛者が今よりももっと生きやすい未来を信じるために、ぜひ読んでもらいたい1冊だ。
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推薦コメント
「同性婚」という言葉がこのところ話題になっている。文字通り、男と男、女と女、同性どうしの結婚だ。今年6月にはアメリカの最高裁が「同性婚を認めない州法は合衆国憲法違反」という判決を出して話題になった。これはそれよりも前、男性どうしで愛し合った、ケビンとメルのカップルの物語。とくに注目してほしいのは、ケビンがメルとともに里帰りして両親に自分がゲイであることをカムアウトする第二部だ。両親とその周りの人々の反応を通じて、同性愛者がこれまで社会の中でどういう立場におかれてきたかが理解できるだろう。しかし世の中はしだいに変わりつつある。海外では、首相のパートナーが同性だったり、大使が同性パートナーを伴ってパーティーに表れたり…というのも珍しいことではない。同性愛はからかいの対象ではない、ということを実感するために、同性愛者が今よりももっと生きやすい未来を信じるために、ぜひ読んでもらいたい1冊だ。
藤本 由香里(明治大学 国際日本学部教授)