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弟の夫

Ⓒ 田亀源五郎 / 双葉社

弟の夫 おとうとのおっと

小学生からOK
著者
田亀 源五郎
出版社
双葉社
発刊状況
完結

“違和感”との関わり方を考える

双子の弟の結婚相手はカナダ人男性。あなたならどうする?

推薦コメント

LGBT という言葉を聞いたことがありますか。レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーという言葉を略したものです。個人の性的指向で、世の中における少数者の方々を指す言葉です。このマンガは、双子の弟の「夫」、つまり、ゲイの男性が、双子の兄を訪ねるところからはじまります。性的少数者について考えることは少ないかもしれませんが、簡単な思考実験をしてみてください。あなたは、いつも一緒にいる同性の友達に「好きです」って言われたあと、一緒にお風呂に入ることになります。例えばこんな場面であなたはどうしますか。そこはかとない「違和感」のようなものを感じたり、「とまどい」を感じることはないでしょうか。この『弟の夫』というマンガは、じつに正直に「性的少数者」に「そうでない人」が感じる「とまどい」や「違和感」を描いています。物語を読むことで、自分の中にある「とまどい」をあぶりだしてくれます。きっと私たちのほとんどは、「差別のない社会」を望んでいるし、最初から「差別をしたい」と思っている人もいないでしょう。しかし社会には厳然と「差別」があります。どんなときに「違和感」がうまれ、それとどうやって関わるのかを考えるきっかけになるマンガです。ぜひ「自分ごと」として読んでいただけたらと思います。

菊池 健(マスケット合同会社代表)

  • 発刊状況は2020年10月1日時点のものとなります。

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