©谷口ジロー/パピエ
愛するペットを“看取る”とき…
年老いた愛犬の最期の日々。そして、その後の家族のくらし
老いた犬がだんだんと死を迎えるまでの日々と子どものいない夫婦の交流。好きだった散歩もままならなくなり、おもらしをし、立つこともできず、点滴の世話になる。点滴も効かなくなって、取り外しても、一週間生きて最期を迎える。夫婦は共に過ごし、看取る。「飼う」というより、共に暮らすことの豊かさ、切なさ、哀しさを細やかに描く。同名の文庫本に収められている「そして・・・猫を飼う」「庭のながめ」「三人の日々」の一連の作品は、犬の死後に猫を飼い、それが3匹の子猫を産み、そこに姪が家出して転がり込んでくるという、若い生命との交流を描くもの。生と死に寄り添う人生をみつめる珠玉のシリーズだ。
推薦コメント
老いた犬がだんだんと死を迎えるまでの日々と子どものいない夫婦の交流。好きだった散歩もままならなくなり、おもらしをし、立つこともできず、点滴の世話になる。点滴も効かなくなって、取り外しても、一週間生きて最期を迎える。夫婦は共に過ごし、看取る。「飼う」というより、共に暮らすことの豊かさ、切なさ、哀しさを細やかに描く。同名の文庫本に収められている「そして・・・猫を飼う」「庭のながめ」「三人の日々」の一連の作品は、犬の死後に猫を飼い、それが3匹の子猫を産み、そこに姪が家出して転がり込んでくるという、若い生命との交流を描くもの。生と死に寄り添う人生をみつめる珠玉のシリーズだ。
中村 伊知哉(iU学長)