「政治=汚い」と敬遠している君へ
最終目標は“人類の幸福”。今の日本に必要なリーダー像とは
大物政治家の父とそれを継ごうとしていた兄が突然事故死し、政治家を嫌っていた主人公が急遽担ぎ出される。商社マンから議員、新党党首、そして首相に上り詰めるストーリーを現実味あるタッチで描いている。選挙や政党政治から、外交や国連、安全保障まで、政治の世界を学ぶのにもってこいのマンガだ。それでいて、主人公は数々の困難を乗り越えて、信念を貫き通すヒーローでもある。ポル・ポト派をモデルにしたカンボジアの武装集団に拘束されながらも、監視する若いカンボジアの少年兵に将来の希望を語り、ともに命からがら脱出するシーンは圧巻だ。作中、主人公の父親の遺書に、こんな言葉で出てくる。「政治家の最終的な目標は『人類の幸福』である。…個人を超えて、自分の選挙区を超えて、日本国を超えて、世界的なスケールでの『人類の幸福』こそが我々政治家の取り組むべき最大の命題なのだ。」信念をもって生きる政治家。日本にもこんなリーダーが出てきてほしい。そう思わせてくれる作品だ。そして、政治なんてどうせ汚い世界、自分とは関係ない遠い世界と思っている人にこそ読んでみてほしい。
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推薦コメント
大物政治家の父とそれを継ごうとしていた兄が突然事故死し、政治家を嫌っていた主人公が急遽担ぎ出される。商社マンから議員、新党党首、そして首相に上り詰めるストーリーを現実味あるタッチで描いている。選挙や政党政治から、外交や国連、安全保障まで、政治の世界を学ぶのにもってこいのマンガだ。それでいて、主人公は数々の困難を乗り越えて、信念を貫き通すヒーローでもある。ポル・ポト派をモデルにしたカンボジアの武装集団に拘束されながらも、監視する若いカンボジアの少年兵に将来の希望を語り、ともに命からがら脱出するシーンは圧巻だ。作中、主人公の父親の遺書に、こんな言葉で出てくる。「政治家の最終的な目標は『人類の幸福』である。…個人を超えて、自分の選挙区を超えて、日本国を超えて、世界的なスケールでの『人類の幸福』こそが我々政治家の取り組むべき最大の命題なのだ。」信念をもって生きる政治家。日本にもこんなリーダーが出てきてほしい。そう思わせてくれる作品だ。そして、政治なんてどうせ汚い世界、自分とは関係ない遠い世界と思っている人にこそ読んでみてほしい。
本山 勝寛( 作家 / 日本財団 子どもの貧困対策チーム チームリーダー)