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8生活
凍りついた瞳

Ⓒ ささやななえ・椎名篤子 / 集英社コミック文庫

凍りついた瞳 こおりついため

著者
ささや ななえ(画)椎名 篤子(原作)
出版社
集英社
発刊状況
完結
電子書籍化

目を背けてはいけない現実

児童虐待をストレートに描いた社会派ドキュメンタリー

推薦コメント

児童虐待という重いテーマを、ストレートに描いたドキュメンタリー漫画。正直言って、目を背けたくなるような作品であるが、また同時に目を背けてはいけない現実でもある。 親の虐待によって子どもが親を頼れずに次第に表情を失っていくことを「凍りついた凝視」という。しかし、その凍りついた瞳の奥には「本当は愛してほしかった」という心の叫びがかくされている。親に心身を傷付けられ施設で育った子どもが、それでも次こそお母さんはきっとやさしく抱きしめてくれると期待しながら再会し、そしてまた傷つく。 一話ごとに絶望をつきつけられる。同時に、親子の愛情のほつれ、難しさ、もどかしさに、どこか他人事ではない、普遍的なメッセージが込められているようにも思える。 児童虐待の相談件数は毎年増加し、2015 年度には初めて 10 万件を超え深刻な社会問題となっている。日本でこの問題があまり注目されていなかった時代に、いちはやく社会に問題提起した社会派作品。

本山 勝寛(作家 / 日本財団パラリンピックサポートセンター 広報部ディレクター)

本山 勝寛
Katsuhiro Motoyama

作家 / 日本財団パラリンピックサポートセンター 広報部ディレクター

東京大学工学部システム創成学科卒業、ハーバード教育大学院国際教育政策専攻修士課程修了。日本財団で広報グループ、国際協力グループを経て現職。同財団で、新規事業「これも学習マンガだ!~世界発見プロジェクト~」を立ち上げる。著書に、『マンガで鍛える読書力』(サン マーク出版)、『頭が良くなる!マンガ勉強法』(ソフトバンク文庫)、『一生伸び続ける人の学び方』(かんき出版)、『16 倍速勉強法』(光文社)など多数。BLOGOS ブロガーとして教育やマンガについても政策提言や批評活動を行う。

  • 発刊状況は 2015 年 8 月 1 日時点のものとなります。
  • 小学生から OK はあくまで委員会の判断による目安となります。

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