©細野不二彦/小学館
巨大メディアが内包する闇
華やかなテレビ業界の裏側を描くブラック・エンタテインメント
近年は「テレビの闇」についての言説を目にする機会も増えてきたが、それでも大々的に取り上げられることは少ない。『電波の城』は、そんなテレビ業界の裏側に迫った作品だ。地方のFM局出身の主人公は、キー局の女子アナを目指して上京し、弱小プロダクションに半ば無理やり所属する。その成り上がりストーリーとともに、彼女の抱える「闇」、そしてテレビ業界そのものの「闇」が克明に描かれていく。さまざまな「大きな力」の絡み合い、独立系ジャーナリストの異常な取材姿勢、下請け制作会社の苛酷な労働実態…。テレビという巨大メディアの背後に巣食うもの、その力に群がる人の欲深さに圧倒される。マスコミ業を志す学生には特に、ぜひ一読をすすめたい。そして、いまマスメディアに関わるとはどういうことか、考えを深めてほしい
推薦コメント
近年は「テレビの闇」についての言説を目にする機会も増えてきたが、それでも大々的に取り上げられることは少ない。『電波の城』は、そんなテレビ業界の裏側に迫った作品だ。地方のFM局出身の主人公は、キー局の女子アナを目指して上京し、弱小プロダクションに半ば無理やり所属する。その成り上がりストーリーとともに、彼女の抱える「闇」、そしてテレビ業界そのものの「闇」が克明に描かれていく。さまざまな「大きな力」の絡み合い、独立系ジャーナリストの異常な取材姿勢、下請け制作会社の苛酷な労働実態…。テレビという巨大メディアの背後に巣食うもの、その力に群がる人の欲深さに圧倒される。マスコミ業を志す学生には特に、ぜひ一読をすすめたい。そして、いまマスメディアに関わるとはどういうことか、考えを深めてほしい
堀江 貴文(SNS media&consulting 株式会社ファウンダー)