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はじめアルゴリズム

はじめアルゴリズム はじめあるごりずむ

小学生からOK
著者
三原 和人
出版社
講談社
発刊状況
完結

数学は楽しい!?

世界と対話する数学と、天才の思考回路を教えてくれる

推薦コメント

年老いた数学者の内田豊は、故郷の島の廃校で、数学の天才少年・関口ハジメと出会う。内田はハジメの才能にほれこみ、導いていこうと決心する……。学生時代、数学は苦手、訳の分からない数式が並んでいる、実生活には役立たないと思った人は多いだろう。そんな数学のイメージを根底から覆す作品。数学が雲や木、水などと対話しているなんて想像したことがあっただろうか。数学で「世界を知ることができる」なんて考えたことがあっただろうか。ワクワクドキドキ、楽しそうに自然と対話し情緒を育みながら数式を解いているハジメの姿に、もしかしたら数学って楽しいものなのかもと思わせてくれる。また、天才の思考回路が何となくだが理解できる気にさせられる。食わず嫌いはやめて、数学に楽しく接してみようという気持ちにさせられる作品だ。数学が粘りと体力が必要なため「若者の学問」といわれていること、それゆえに50歳を超えて大発見した例はほとんどないなど、数学に関しての雑学的な知識や著名な数学者の紹介や逸話もあり、知的好奇心がくすぐられる。

細田 尚子(株式会社 MANTAN 元総編集長)

  • 発刊状況は2020年10月1日時点のものとなります。

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