文字の力に覚醒する
古代、文字はそれ自体が「呪文」だった?
「漢字」が象形文字であることは、みんな小学校で習ったと思う。だけど、それが現実にあるものや現象をシンボル化して組み合わせた、かなり呪術的な側面を持つことは、あまり意識していないのではないだろうか。「ヒノコ」は伝説の巫女の名。そしてその右手の赤い爪を受け継いだマユラは、書いた文字を現実のものとする力を持つ。たとえば「火」と書けば火が現われ、「飛」と書けば空を飛べ、「護」と書けば特定の人や物への危害を退けることができる。ハラハラドキドキのストーリーを追ううちに、あなたは、自分の「漢字」への感じ方が変わっていることに気づくだろう。
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「漢字」が象形文字であることは、みんな小学校で習ったと思う。だけど、それが現実にあるものや現象をシンボル化して組み合わせた、かなり呪術的な側面を持つことは、あまり意識していないのではないだろうか。「ヒノコ」は伝説の巫女の名。そしてその右手の赤い爪を受け継いだマユラは、書いた文字を現実のものとする力を持つ。たとえば「火」と書けば火が現われ、「飛」と書けば空を飛べ、「護」と書けば特定の人や物への危害を退けることができる。ハラハラドキドキのストーリーを追ううちに、あなたは、自分の「漢字」への感じ方が変わっていることに気づくだろう。
藤本 由香里(明治大学 国際日本学部教授)