© 村上もとか / 集英社
科学技術・歴史・社会の教書
幕末の閉ざされた世界に現代の医師がタイムスリップ
幕末にはコレラをはじめ、病による死は日常だった。古い医学の知識と技術、そして旧弊に閉ざされた世界に、現代の医師がタイムスリップして奮闘するさまは、この150年間で医療がいかに高度に発達したかを思い知らせる。先進的な技術を持つがゆえに、主人公を支持する人も、邪魔する人も現れる。坂本龍馬のような改革者も、勝海舟や徳川慶喜ら権力者も巻き込まれる。新しいものが現れると、それを推す人もいれば、阻む人もいるのは、今も変わらない。これは科学技術書であり、歴史・社会の教書でもある。もし自分が150年前にタイムスリップしたら、自分は周りの人たちにどんな知識を授けられるだろうか。当時の社会においてどんな役に立てるだろうか。そんなことを空想するのも面白い。
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推薦コメント
幕末にはコレラをはじめ、病による死は日常だった。古い医学の知識と技術、そして旧弊に閉ざされた世界に、現代の医師がタイムスリップして奮闘するさまは、この150年間で医療がいかに高度に発達したかを思い知らせる。先進的な技術を持つがゆえに、主人公を支持する人も、邪魔する人も現れる。坂本龍馬のような改革者も、勝海舟や徳川慶喜ら権力者も巻き込まれる。新しいものが現れると、それを推す人もいれば、阻む人もいるのは、今も変わらない。これは科学技術書であり、歴史・社会の教書でもある。もし自分が150年前にタイムスリップしたら、自分は周りの人たちにどんな知識を授けられるだろうか。当時の社会においてどんな役に立てるだろうか。そんなことを空想するのも面白い。
中村 伊知哉(iU学長)