2020.12.25
日本財団（東京都港区、会長笹川陽平）と一般社団法人マンガナイト（東京都文京区、代表山内康裕）、「これも学習マンガだ！」プロジェクトの一環として、SNS上で学習マンガ募集する「クリスマスに贈ろう！ #学べるマンガ総選挙」を実施し、『せんせいのお人形』が１位に選ばれました。
「#学べるマンガ総選挙」は、「このマンガのおかげで勉強が楽しくなった！」「成長できた！」と感じた学習マンガを投稿（投票）するもので、手塚治虫の『ブラックジャック』から、『はだしのゲン』、最近話題の『Dr.STONE』まで、昭和から令和まで幅広い年代のマンガが投票されました。1位になった『せんせいのお人形』は育児放棄された高校生が学ぶことの意味を獲得していく物語で、読むと勉強したくなる、他人と関わる大切さに気付かされたなどの声とともにWEBを中心に人気を集めています。
今回上位に選ばれた作品のうち一部は日本財団の「第三の居場所」に寄贈いたします。
「クリスマスに贈ろう！ #学べるマンガ総選挙」結果発表
１位 『せんせいのお人形』 藤のよう
２位 『Dr.STONE』 稲垣理一郎／Boichi
３位 『DOG SIGNAL』 みやうち沙矢
４位 『まんがサイエンス』 あさりよしとお
５位 『片喰と黄金』 北野詠一
「せんせいのお人形」藤のよう様のコメント
「学べるマンガ」として「せんせいのお人形」を挙げていただきありがとうございます。何も持たない主人公が、決して奪われることのないものを獲得していくお話です。私自身、漫画を読むことは世界を知るきっかけでした。この漫画が何かのきっかけになったとしたら、これ以上の喜びはありません。
主催者コメント 一般社団法人マンガナイト山内康裕
上位陣をみると多種多様な作品に票が入っており、改めて「マンガで学ぶ」というすそ野が広がってきていると感じました。「これも学習マンガだ！」2020選書でも選ばせていただいて、各所でも話題になっている、科学に興味を持つことができて知識も学べる『Dr.STONE』に加えて、『せんせいのお人形』にも多くの票が集まったことは嬉しく思います。教える、教えられるという関係は一方的なものではなく、生まれてきた環境、年齢、立場の違いを理解し合うことで、「他者」を学び合い、お互い成長していくことができる、そんなことを教えてくれる『せんせいのお人形』もまた、他者に優しくなれる「学べるマンガ」だと思います。
「クリスマスに贈ろう！ #学べるマンガ総選挙」実施概要
投稿期間：2020年11月25日（水）～12月25日（金）正午
投稿方法：・ハッシュタグ「#学べるマンガ総選挙」をつけて、作品タイトルを投稿
・同じ作品は、一人1票 何作品でも投票可能 ・対象SNS Twitter、Facebook
「これも学習マンガだ！」プロジェクトとは
「学び」に活きるエンターテイメントマンガ作品を選書、発表し、国内外に普及していく事業です。2015年に開始し、これまで200作品を選出してきました。漫画の持つ「楽しさ」「わかりやすさ」「共感力」をいかして、楽しみながら学ぶこと（=edutainment）を推進しています。2020年度はマンガ家の里中満智子氏をはじめ、中村伊知哉氏、堀江貴文氏ら、各界の有識者10名で構成する選書委員会50作品を選書いたしました。
第三の居場所とは
https://www.nippon-foundation.or.jp/what/projects/activity/child_support/2020
※2021.1.6 修正しました