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電波の城

©細野不二彦/小学館

電波の城 でんぱのしろ

小学生からOK
著者
細野不二彦
出版社
小学館
発刊状況
完結

巨大メディアが内包する闇

華やかなテレビ業界の裏側を描くブラック・エンタテインメント

推薦コメント

近年は「テレビの闇」についての言説を目にする機会も増えてきたが、それでも大々的に取り上げられることは少ない。『電波の城』は、そんなテレビ業界の裏側に迫った作品だ。地方のFM局出身の主人公は、キー局の女子アナを目指して上京し、弱小プロダクションに半ば無理やり所属する。その成り上がりストーリーとともに、彼女の抱える「闇」、そしてテレビ業界そのものの「闇」が克明に描かれていく。さまざまな「大きな力」の絡み合い、独立系ジャーナリストの異常な取材姿勢、下請け制作会社の苛酷な労働実態…。テレビという巨大メディアの背後に巣食うもの、その力に群がる人の欲深さに圧倒される。マスコミ業を志す学生には特に、ぜひ一読をすすめたい。そして、いまマスメディアに関わるとはどういうことか、考えを深めてほしい

堀江 貴文(SNS media&consulting 株式会社ファウンダー)

  • 発刊状況は2020年10月1日時点のものとなります。

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