MENU
国境のエミーリャ

国境のエミーリャ こっきょうのえみーりゃ

小学生からOK
著者
池田邦彦 監修協力/津久田重吾
出版社
小学館
発刊状況
未完

もし日本が分割統治されていたら?

米ソによって東西に分割された日本を描く

推薦コメント

「戦後日本が朝鮮半島のように米ソで分割統治されたらどうなっていたか」を題材としている。ポツダム宣言を受け入れない徹底抗戦派が本土決戦を強行し、米ソによって東西に分割された日本。東京もまた二つに分割され、東京の東の玄関口「上野駅」は「十月革命駅」と改名される。そこに併設するレストランで給仕という面の顔を持ちながら、西側への脱出請負人としてくるのが主人公の杉浦エミーリャだ。もし日本が分割統治されていたら、特にソ連側の政治経済、生活や文化はどのように変化していたのだろうか。そんな疑問に対して、一つの回答を出してくれるのがこの作品。特に作者の得意分野である鉄道に関しても、面白い視点での指摘が見られる。例えば、旧東北本線はソ連に倣って広軌化されていたり、電化が西に比べると相当推進されていたりとなかなかおもしろい。シベリア鉄道との連携もかなり強化されている。そんな架空の物語を楽しむのも一興だ。

堀江 貴文(SNS media&consulting 株式会社ファウンダー)

  • 発刊状況は2020年10月1日時点のものとなります。

同じ「6 歴史」カテゴリ