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不思議な少年

不思議な少年

小学生からOK
著者
山下和美
出版社
講談社
発刊状況
未完

「人間とは何か」を問い続ける

哲学への誘いの書 

推薦コメント

「なんて文学的な世界があるんだろうか」と、マンガの持つ可能性を広めてくれた作品。手塚治虫の『火の鳥』が持っているような、読み応えがあり、力を持つ作品にはなかなか出会えない。両者で共通して言えるのは、人間の成長していく姿を描いている訳ではないということ。すごいことを成し遂げるなど、立派な人として主人公が描かれる作品は多いが、本作は人間社会を観察した視点から、良いことも悪いことも全部を含んでいる「これぞ人間」を描いている。善も悪も内包し、どちらに転ぶのかがわからないのが人間社会なのだ。「人間とは何だろうか」と問い続けている「哲学」へのいざないの書。

佐渡島 庸平(株式会社コルク 代表取締役)

  • 発刊状況は2020年10月1日時点のものとなります。

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