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タッチ

タッチ たっち

小学生からOK
著者
あだち充
出版社
小学館
発刊状況
完結

青春はまぶしく爽やかで、ほろ苦い

甲子園をめぐって交差するおさななじみ3人組の想い

推薦コメント

1981年〜86年「週刊少年サンデー」に連載され、今も読み継がれる少年漫画の傑作です。同じ年に隣り同士の家に生まれた上杉達也・和也(双子の兄弟)と朝倉南は明青学園中等部3年生。和也は野球部のエースで成績優秀。達也は「長所を全部弟に取られた出がらし」ながら、エッチ本好き、努力嫌いの健全男子。南は校内ミスコンV3の美人でしっかりものです。タッちゃん、カッちゃん、ミナミと呼び合うなかよし3人組ですが、南をめぐる達也と和也の感情はフクザツです。高等部に進学し、和也は野球部のピッチャーに、南はマネージャーになって甲子園を目指します。明青は地区予選決勝に進出しますが、作者は試合直前の和也の交通事故死を描きます。和也が家を出、和也不在で試合が始まり、達也が霊安室の和也を見るまでの80pを、読者はシーンとして連載を見守りました。そして、甲子園の夢は残された達也と南の物語に引き継がれます。この名作は、野球漫画・ラブコメという枠を超え、なかよし3人組の、後戻りできない、眩しい青春を読む人の胸に刻んでくれます。

由利 耕一(元マンガ編集者)

  • 発刊状況は2020年10月1日時点のものとなります。

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