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とめはねっ!鈴里高校書道部

とめはねっ!鈴里高校書道部 とめはねっ! すずりこうこうしょどうぶ

小学生からOK
著者
河合 克敏
出版社
小学館
発刊状況
完結

書道部って何してるの?

実は体育会系さながら?チーム戦も?文字表現の魅力に気づく

推薦コメント

体育会系の部活経験者は「文化部って一体なにをやっているんだろう」と疑問に思ったことはないだろうか。そんな人にこそ読んでもらいたいのがこの作品だ。帰国子女で文科系の主人公、そして柔道部と書道部を掛け持ちしているヒロインという対照的な視点を通じて、体育会と文化部は全く違うものではなく、実は結構近いところがあることにきっと気づくはずだ。例えば書道コンクールにむけての特訓には体育会系さながらの、もしくはそれ以上の熱さがある。書道というと個人で行うものというイメージがあるが、チームワークを活かしてフォーメーションを組み、みんなで仕上げる「チーム戦」も興味深い。また「文字表現」の魅力を伝える作品としても秀逸だ。楷書体、行書体など書体ごとにその意味や目的、表現したい世界が違うことを知れば、書道が単なる情報ではなく豊かな芸術であるということにも気づくだろう。読めば、書道の授業が楽しくなること請け合いだ。

山内 康裕(一般社団法人マンガナイト/レインボーバード合同会社 代表)

  • 発刊状況は2020年10月1日時点のものとなります。

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