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11多様性
東京怪童

東京怪童 とうきょうかいどう

著者
望月 ミネタロウ
出版社
講談社
発刊状況
完結
電子書籍化

人間の精神世界の神秘

脳に問題を持つ「患者」たちの孤立、交流、葛藤を描く

推薦コメント

舞台は脳に問題を持つ青少年の治療とケアを目的にする医院。事故で脳に破片が残り、思う事感じる事をなんでも口に出してしまう 19 歳のハシ、人前でも突然、勝手にオーガズムが来る症状を持つ 21 歳のハナ、超健忘症の青年の 3 人の入院患者は、疾患のため社会と関わりを持てない。自分以外の人間を視認する事ができないため無人の世界に住む 6 歳のマリ、自分は宇宙人とコンタクト出来るスーパーヒーローだと信じ込む 10 歳の英雄も、孤立した子供達だ。彼ら 5 人は反発したり交わったりしながらそれぞれの入院生活を送っている。物語の中盤、彼らの主治医であり、自身も心の秘密を持つ玉木先生は「思えばハシ達の世界を『疾患』だと診てしまう事自体どうなんだ。降る様な星を見ると人間の脳細胞の数は今見ている無数の星より多いという事を思う」と自問する。このマンガは差別や偏見の対象となるマイノリティ(社会的少数派)をテーマにしていますが、同時に人間の精神世界の神秘や芸術的創造性にも思いを馳せたイメージ豊かな作品です。

由利 耕一(元マンガ編集者)

由利 耕一
Koichi Yuri

元マンガ編集者

1947 年、函館市生まれ。1972 年、講談社入社。週刊少年マガジンで『変身忍者嵐』『釣りキチ三平』『愛と誠』『三つ目がとおる』、ヤングマガジンで『AKIRA』『攻殻機動隊』などを担当。ミスターマガジン、月刊アフタヌーンで編集長を務める。現在、大阪芸術大学キャラクター造形学科客員教授。

  • 発刊状況は 2015 年 8 月 1 日時点のものとなります。
  • 小学生から OK はあくまで委員会の判断による目安となります。

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