MENU
6歴史
ペルセポリス イランの少女マルジ

ペルセポリス イランの少女マルジ ぺるせぽりす いらんのしょうじょまるじ

著者
マルジャン・サトラピ(著) 園田 恵子(訳)
出版社
バジリコ
発刊状況
完結
電子書籍化

マンガで知るイスラム社会と文化

イラン革命を経験した少女マルジの自伝的作品

推薦コメント

この作品は、イランで生まれ育ち、世俗的・親米的な王政からイスラム国家への転換である「イラン革命」を経験した少女マルジ(=作者)の自伝的作品です。王政につながる彼女の親戚には投獄された人も複数いて、知人が捕まって処刑された話も出てきます。日本の感覚からするとびっくりするような話も多いのですが、西側の国に渡航を許された母親が帰りに、マルジが大ファンのロックグループのポスターをコートの裏地の下に縫い込んで隠して持ってきてくれるなど、意外とたくましいエピソードも。イスラム文化の中でも自分を譲らないマルジは結局、ヨーロッパに亡命し、フランスでマンガ家になります。評判になったこの作品は、カトリーヌ・ドヌーブとその娘を声優としたアニメ映画にもなっています。イスラムの社会と文化への足掛かりにもなり、また、同じモノクロでも日本のマンガとは違うタッチも、「外国のマンガ」という異文化への扉を開いてくれるでしょう。

藤本 由香里(明治大学 国際日本学部教授)

藤本 由香里
Yukari Fujimoto

明治大学 国際日本学部教授

専門は「漫画文化論」「ジェンダーと表象」など。2007 年まで筑摩書房で編集者として働くかたわら、コミック・セクシュアリティなどを中心に評論活動を行う。2008 年より明治大学へ。講談社漫画賞・手塚治虫文化賞・メディア芸術祭マンガ部門等の選考委員を歴任。最近ではとくに、マンガの国際比較や海外市場調査などを行っている。著書に『私の居場所はどこにあるの?』(朝日文庫)、『快楽電流』(河出書房新社)『少女まんが魂』(白泉社)、『愛情評論』(文藝春秋)など。近著に『きわきわ』(亜紀書房)がある。

  • 発刊状況は 2015 年 8 月 1 日時点のものとなります。
  • 小学生から OK はあくまで委員会の判断による目安となります。

同じ「6 歴史」カテゴリ