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2生命と世界
イティハーサ

ハヤカワ文庫刊

イティハーサ いてぃはーさ

小学生から OK

著者
水樹 和佳子
出版社
早川書房
発刊状況
完結
電子書籍化

「存在とは?」を語る異色作

神話以前の超古代の魂たちの揺らぎを描く“哲学マンガ”

推薦コメント

作中にこんなシーンがある。富士山とおぼしき山の麓の森でも会話。霧が深く迷うのではないかと戸惑う鷹野に香夜が言う。「迷う為の森です。そして迷いから抜け出る為の森です。」確かに…。迷わなければ迷いから抜け出る必要も無いし、抜け出ようとも思わない。人は考えるからこそ答えを求めたくなる。求めなければそもそも考える必要もない。第一、考える事の意味にすら気づかないかも知れない。神話以前の超古代の魂たちの揺らぎを描く「イティハーサ」は「哲学マンガ」と言える。作者の、丁寧で静かな画面作りによって、全編に静かで透き通った弦の音色が流れているかのようだ。戦い、疑い、愛、信念、挫折、哀しみ… 「目に見える神々」と「目に見える神を信じる人々」との戦いをとおして、「存在とは?」を語る異色の作品だ。一度目は「戦いの物語」として、二度目は「愛の哀しみ」を、三度目は「自分に問いかける大いなる声」を味わって、読み返して欲しい。

里中 満智子(マンガ家 / マンガジャパン代表)

里中 満智子
Machiko Satonaka

マンガ家 / マンガジャパン代表

1948 年1 月 24日大阪生まれ。1964 年(高校 2 年生)に『ピアの肖像』で第 1 回講談社新人漫画賞受賞。代表作に『あした輝く』『アリエスの乙女たち』『海のオーロラ』 『あすなろ坂』『狩人の星座』『天上の虹』 など多数。2006 年に全作品及び文化活動に対し文部科学大臣賞、2010 年文化庁長官表彰、2013 年度古事記出版大賞太安万侶賞(『マンガ古典文学 古事記』)、2014 年外務大臣表彰。公益社団法人日本漫画家協会常務理事 / 一般社団法人マンガジャパン代表 / NPO 法人 アジア MANGA サミット運営本部代表 / デジタルマンガ協会会長 / 大阪芸術大学キャラクター造形学科学科長など。

  • 発刊状況は 2015 年 8 月 1 日時点のものとなります。
  • 小学生から OK はあくまで委員会の判断による目安となります。

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